脂肪吸引は痛い?術中・術後の痛みの程度と対処法を医師が解説
「脂肪吸引を受けてみたいけど、痛みが怖くて踏み出せない……」
脂肪吸引を検討されている方にとって、「どれくらい痛いのか」は最も気になるポイントではないでしょうか。手術と聞くと強い痛みを想像しがちですが、実際の脂肪吸引は多くの方が想像よりも痛みが少なかったと感じています。
結論からお伝えすると、施術中は麻酔が効いているためほぼ痛みはありません。術後の痛みも筋肉痛に近い程度で、処方される痛み止めで十分にコントロールできるレベルです。
この記事では、脂肪吸引の施術中から術後までの痛みの程度、部位別の違い、痛みを軽減する具体的な方法まで、ビラビューティークリニックの医師の知見をもとに詳しく解説します。

脂肪吸引の痛みはどれくらい?
脂肪吸引の痛みは、施術中と術後で大きく異なります。まずは、それぞれの段階でどの程度の痛みがあるのかをご説明します。
施術中の痛み
脂肪吸引の施術中は、局所麻酔や静脈内鎮静法(点滴による眠くなる麻酔)を使用するため、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
局所麻酔の注射時にチクッとした痛みを感じる場合がありますが、これも静脈内鎮静法を併用することでウトウトしている間に施術が終わるため、「気づいたら終わっていた」という方がほとんどです。
施術中に意識がある場合でも、痛みではなく圧迫感や引っ張られるような感覚を覚える程度です。
術後の痛みのピークと経過
脂肪吸引後の痛みは、以下のような経過をたどります。
| 時期 | 痛みの程度 |
| 術後当日(麻酔が切れた後) | 強めの鈍い痛み、痛み止め必須 |
| 術後1〜3日(ピーク) | 筋肉痛のような痛み、動作時に痛む |
| 術後4〜7日 | 徐々に軽減、日常生活に支障なし |
| 術後1〜2週間 | ピリピリとした軽い痛み・しびれ |
| 術後1ヶ月以降 | ほぼ痛みなし、突っ張り感が残る程度 |
痛みが最も強いのは術後2〜3日です。この期間を乗り越えれば、痛みは急速に軽減していきます。多くの方が「思っていたよりも痛くなかった」「筋肉痛くらいだった」と感じています。
痛みの感じ方は「筋肉痛」に近い
脂肪吸引後の痛みを経験した方の多くが、その痛みを「筋肉痛のような鈍い痛み」と表現しています。
激しい筋トレの翌日のような感覚に近く、動かなければそこまで痛くないけれど、体を動かすと鈍く痛むというイメージです。施術部位や個人差によって感じ方は異なりますが、耐えられないほどの激痛を感じることは稀です。
処方される痛み止めを適切に服用すれば、日常生活に大きな支障なく過ごせるレベルです。
脂肪吸引の痛みが生じる原因
術後に痛みが生じるのには、いくつかの医学的な理由があります。原因を知ることで、痛みへの不安も軽減できるはずです。
手術による組織のダメージ
脂肪吸引では、カニューレ(細い管)を皮膚の下に挿入して脂肪を吸引します。この際、脂肪組織だけでなく周囲の血管や神経にも多少のダメージが加わるため、炎症反応として痛みが生じます。
これは体の正常な回復反応であり、時間の経過とともに自然に治まります。
麻酔液の残留による腫れ
施術中に注入する麻酔液(チュメセント液)が体内に残留することで、術後に腫れや圧迫感が生じます。この腫れが周囲の組織を圧迫することで、痛みや不快感を感じることがあります。
麻酔液は数日かけて体に吸収されるため、この痛みも一時的なものです。
拘縮による突っ張り感
術後2週間〜3ヶ月頃には、施術部位に「拘縮」と呼ばれる硬さや突っ張り感が現れます。これは体が脂肪を取り除いた後のスペースを修復する過程で起こる自然な反応です。
拘縮は痛みというよりも、皮膚が引きつるような不快感に近い感覚です。マッサージやストレッチで改善が期待できます。
部位別の痛みの違い
脂肪吸引の痛みは、施術する部位によっても異なります。それぞれの部位の特徴を知っておきましょう。
お腹の脂肪吸引
お腹は脂肪吸引の中でも人気の高い部位ですが、施術範囲が広くなりやすく、痛みもやや強めに感じる傾向があります。
- くしゃみ・咳・笑うなどの腹部に力が入る動作で痛みが響く
- 寝返りや起き上がる動作がつらい(術後2〜3日)
- 圧迫固定が広範囲にわたる
術後数日間は腹部に力を入れる動作を避け、起き上がる際は横向きからゆっくり起き上がるようにしましょう。
太ももの脂肪吸引
太ももは施術範囲が最も広くなりやすい部位のため、ダウンタイムが比較的長めです。
- 歩行や階段の上り下りで痛みを感じやすい
- 内ももは皮膚が薄く敏感なため、やや強い痛みが出ることも
- 座る動作で圧迫されて痛むことがある
術後数日間はできるだけ安静にし、移動が必要な場合はゆっくり歩くことを心がけてください。
二の腕の脂肪吸引
二の腕は比較的脂肪層が薄い部位のため、痛みは他の部位に比べて軽めです。
- 腕を上げる動作で痛みを感じることがある
- 物を持つ動作に一時的な支障が出る場合がある
- 回復が比較的早く、効果も実感しやすい
日常的に腕を使う動作が多いため、術後1週間は重いものを持たないよう注意しましょう。
顔・顎下の脂肪吸引
顔の脂肪吸引は施術範囲が狭いため、身体の他の部位と比べると痛みは軽度です。
- 顔全体の腫れやむくみが目立ちやすい
- 表情を動かす際に違和感を感じることがある
- フェイスバンドによる圧迫固定が必要(2〜3日間)
顔は日常生活で人に見られる部位のため、腫れやむくみが気になりやすいですが、回復は比較的早いです。

脂肪吸引の痛みを軽減する方法
適切な対処を行うことで、術後の痛みを大幅に軽減することができます。ここでは、具体的な痛み軽減の方法をご紹介します。
処方された痛み止めを正しく服用する
術後には鎮痛剤と抗炎症薬が処方されます。痛みが強くなる前に、指示通りのタイミングで服用することがポイントです。
「痛みを我慢してから飲む」のではなく、定期的に服用することで痛みのコントロールがしやすくなります。特に術後2〜3日は、痛みが出る前に先手を打って服用しましょう。
市販の痛み止め(ロキソニンなど)も使用できる場合がありますが、必ず担当医師に相談してから服用してください。
圧迫固定をしっかり行う
術後の圧迫固定(ガードル、フェイスバンドなど)は、痛みの軽減に非常に効果的です。
- 内出血やむくみを抑える
- 施術部位のクッション効果で痛みを和らげる
- 皮膚の引き締めを促進する
最初の1週間は24時間装着、その後1〜3ヶ月は日中または就寝時に装着するのが一般的です。「きつくて不快」と感じるかもしれませんが、回復を促進する大切なケアです。
患部の冷却と安静
術後2〜3日間は、患部を冷やすことで炎症と痛みを抑えることができます。
- 保冷剤をタオルで包んで患部に当てる(1回15〜20分、1日数回)
- 直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルを挟む
- 術後4日目以降は冷却から温めるケアに切り替え
また、術後3日間はできるだけ安静に過ごしましょう。完全に動かないよりも、軽い歩行は血行促進に効果的です。
十分な栄養と水分摂取
体の回復を助けるために、栄養バランスの良い食事と十分な水分摂取が大切です。
- たんぱく質:組織の修復に不可欠(鶏肉、魚、卵、豆腐など)
- ビタミンC:傷の回復を促進(果物、野菜)
- 水分:1日2リットルを目安に(むくみ軽減に効果的)
- 鉄分:内出血の回復をサポート(レバー、ほうれん草)
逆に、アルコールは血行を良くしすぎて内出血を悪化させるため、術後1〜2週間は控えましょう。

脂肪吸引のダウンタイム経過
痛み以外にも、脂肪吸引後にはさまざまな症状が時期によって変化します。全体的なダウンタイムの流れを把握しておくと安心です。
術後当日〜3日(急性期)
痛みと腫れのピーク期間です。
- 麻酔が切れると鈍い痛みが出始める
- 内出血が広がり、皮膚が青紫色になることがある
- むくみが強く出る
- 痛み止めを定期的に服用
- 安静にして冷却ケアを行う
この期間が最もつらい時期ですが、痛み止めを飲めば日常生活は送れるレベルです。デスクワークの方は翌日〜3日後から仕事復帰できるケースもあります。
術後1〜2週間(回復期)
痛みが急速に軽減していく時期です。
- 強い痛みは落ち着き、ピリピリとした感覚に変わる
- 内出血が青紫色から黄色っぽく変色(回復のサイン)
- むくみが徐々に引いていく
- 軽いウォーキング程度の運動が可能に
- 接客業の方もこの頃から仕事復帰が目安
術後1〜3ヶ月(拘縮期)
痛みはほぼなくなり、代わりに拘縮(硬さ・突っ張り感)が現れます。
- 施術部位が硬くなり、皮膚がつっぱるような感覚
- マッサージやストレッチで緩和できる
- むくみが落ち着き、効果を実感し始める
- 通常の運動が可能に
術後3〜6ヶ月(完成期)
拘縮が落ち着き、最終的な仕上がりが完成します。
- 拘縮が自然に解消される
- 皮膚が柔らかくなり、自然なボディラインに
- 施術の最終結果が確認できる

痛みを最小限にするクリニック選びのポイント
脂肪吸引の痛みの程度は、クリニックの技術力や設備によっても大きく変わります。痛みへの不安が強い方は、以下のポイントをチェックしましょう。
麻酔技術の確認
痛みの少ない施術を行うためには、麻酔技術が非常に重要です。
- 静脈内鎮静法に対応しているか:ウトウト眠っている間に施術が終わる
- 麻酔科医が在籍しているか:安全な麻酔管理が可能
- 術後の痛み管理体制:適切な鎮痛剤の処方、相談対応
施術方法の選択
脂肪吸引にはさまざまな方法がありますが、近年の技術では痛みを抑える工夫が進んでいます。
- 細いカニューレの使用:組織へのダメージが少なく、痛みが軽減
- 超音波やレーザーを併用した方法:脂肪を柔らかくしてから吸引するため、周囲組織へのダメージが少ない
- 丁寧な施術:経験豊富な医師による丁寧な操作が痛みの軽減に直結
ビラビューティークリニックでは、施術中の痛みを最小限にする麻酔管理と、術後の丁寧なアフターフォローを行っています。痛みに不安がある方も、お気軽にカウンセリングでご相談ください。
脂肪吸引の痛みに関するよくある質問
Q. 脂肪吸引で一番痛いタイミングはいつですか?
痛みが最も強いのは術後2〜3日です。施術中は麻酔が効いているためほぼ痛みはなく、麻酔が切れた当日の夜から翌日にかけて痛みが出始めます。ピークの2〜3日を過ぎると急速に軽減し、1週間後にはかなり楽になります。
Q. 痛み止めを飲んでも痛い場合はどうすればいいですか?
処方された痛み止めで効果が不十分な場合は、すぐに担当医師に連絡してください。痛み止めの種類や量を調整してもらえます。また、強い痛みが1週間以上続く場合や、痛みが日を追うごとに悪化する場合は、感染症などの可能性があるため、早めに受診することをおすすめします。
Q. 仕事はいつから復帰できますか?
仕事内容によって異なります。デスクワークであれば術後2〜3日で復帰する方が多いです。立ち仕事や体を動かす仕事の場合は、術後1〜2週間が目安です。痛みが心配な方は、金曜日に手術を受けて土日を安静に過ごし、月曜日から復帰するスケジュールがおすすめです。
Q. 太ももの脂肪吸引は他の部位より痛いですか?
太ももは施術範囲が広く、日常的に使う部位のため、お腹や二の腕に比べると痛みを強く感じる傾向があります。特に内ももは皮膚が薄く敏感なため、術後数日間は歩行時に痛みを感じやすいです。ただし、痛み止めを使えば日常生活は送れるレベルです。
Q. 脂肪吸引の痛みを完全になくすことはできますか?
施術中は麻酔で痛みをほぼなくすことが可能ですが、術後の痛みを完全にゼロにすることは難しいです。ただし、適切な麻酔管理、痛み止めの服用、圧迫固定、冷却ケアなどを組み合わせることで、痛みを最小限に抑えることは十分可能です。
まとめ
脂肪吸引の痛みは、多くの方が心配されるほど強くはありません。施術中は麻酔で痛みをコントロールでき、術後の痛みも筋肉痛程度で、適切な対処を行えば日常生活に大きな支障なく過ごせます。
ビラビューティークリニックでは、脂肪吸引に関する無料カウンセリングを行っています。
「痛みに弱いけど大丈夫?」「自分の場合、ダウンタイムはどれくらい?」「どの施術方法が一番痛みが少ない?」など、痛みに関する不安を何でもご相談いただけます。
リスクやデメリットも含めて正直にお伝えし、無理な勧誘は一切いたしません。まずはお気軽にご相談ください。
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ビラビューティークリニックは、患者様の幸せを第一に考え、誠実で安心・安全な美容医療をお約束します。
このページの監修医師
大村 アラン
経歴
- 佐賀大学医学部 卒業
- 久留米大学医学部附属病院
- 大手美容外科 院長/技術指導医
- 都内美容外科クリニック 院長
- 医療法人社団医新会 理事
- ビラビューティークリニック 院長/代表